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頚椎椎間板ヘルニア

治療

頚椎椎間板ヘルニアは中々治すのが困難といわれています。以前は頚椎椎間板ヘルニアがヘルニアが見つかったらすぐに手術しなければ治すことが出来ないといわれていましたが、現在、手術は数あるヘルニアの治療法の中でも最終手段といえるようなポジションになっています。

そのため手術を受ける患者さんの多くは末期状態まで頚椎椎間板ヘルニアの症状が進行してしまった方がほとんどで、それ以外の患者さんは保存治療という方法で病気を治しています。

保存治療は自然治癒力を利用した方法で、根本的な治療は行わず自然回復のみで行われます。手術を受ける頚椎椎間板ヘルニアの患者さんは全体の10%程度だと言われています。残りの90%の患者さんは保存療法を行っています。

例えば痛みが激しい時は安全療法という安静に横になって痛みが引くのを待つという方法を行っています。寝ている状態では椎間板にかかる圧力が最小限になります。

立ったり座ったりすると、体重と重力で椎間板に圧力が加わりますが、寝ていればかかる圧力は最小限になります。こうして安静にしているだけで症状が軽くなる患者さんもいます。

体が自分の力で元通りに治していこうという力で治していくのが基本的な保存療法です。もちろん保存療法による方法はそれだけではありません。

保存療法は複数の方法を平行して行ってこそ効果を発揮します。ただ安静にしているだけで痛みが和らげば良いのですが、なかなか安静だけではよくならない方も沢山います。

いくつか例を挙げると頚椎カラーやコルセットを用いて頚部を安静させて、痛みを和らげる方法、痛みを抑える薬を使用する方法、冷湿布・温湿布などの外用薬を用います。

非ステロイド性の抗炎薬や筋弛緩剤などの内服薬を利用することもあります。最近ではビタミンB12を用いた方法も広く行われています。

ビタミンB12には末梢神経障害の回復を促す効果が期待できます。首周りの筋肉を適切な方法鍛えながら代謝機能を活発にさせて回復を早める運動療法や、一時的に痛みを解消させて痛みによって緊張してしまった筋肉をやわらかくほぐして血流を良くする牽引療法や、温めて血行を促進させて、筋肉のコリをほぐす温熱療法などもあります。

家庭でも、カイロや電子レンジで温める湯たんぽ、ホットパックを使ってできます。酸素カプセルに入り気圧を上げて酸素を体の中に送り込む治療なども行っているところもあるようです。

しかし症状が進行すればするほど、長引けば長引くほど保存療法による回復が難しくなっていきます。症状が中期段階から後期段階に差し掛かりそうなときはかなり治療が難しくなってきているのでこの段階で手術を行うことも多いのですが、出来れば手術はしたくないという患者さんに良く用いられるのが神経ブロック注射という方法です。

圧迫された神経付近に直接麻酔薬などを注射することによって局所麻酔薬で交感神経がブロックされます。すると末梢の血管が拡張して血行が改善され、知覚神経がブロックされると患部の痛みの緩和が期待できます。

ブロック注射の効果が見られない場合は手術という選択肢も考えられますが、最近は身体の負担が少ない方法も多く生み出されているので、そうした手術が出来るかどうか病院と相談して決定しましょう。

手術にはリスクを伴います。切開を必要とする場合では数週間の入院を必要とする場合もあります。学校や職場を休まなければなりませんし、リハビリも必要になってきます。家族や信頼できる人と相談しながら、納得のいく選択をする事は大事です。